白内障は進行に応じて水晶体の色、硬さ、にごりの程度が変わる
Emery-Little分類に基づく白内障の進行程度
水晶体はもともと透明でグミのような弾力性がありますが、加齢とともに色が着き、硬くなっていきます。
水晶体の核の色と硬さにより5つの段階に分けたものをEmery-Little分類といい、白内障の進行度合いの目安となっています。
グレード |
水晶体核の硬さ |
水晶体核の色 |
---|---|---|
グレード1 |
軟らかい |
透明~やや白 |
グレード2 |
やや軟らかい |
白~黄色がかった白 |
グレード3 |
中等度 |
黄色 |
グレード4 |
硬い |
黄色がかった茶色 |
グレード5 |
石のように硬い |
茶色もしくは黒 |
グレード1が初期、グレード2、3が中期、グレード4、5は重度の白内障といえます。
医師がよくカルテに「E2-3」とか「NS」などと記すことがありますが、EはEmery-Little分類の略、NSはNuclear sclerosis(核硬度)の略です。患者の水晶体核の状態から白内障の進行程度を記しているのです。
超音波乳化吸引術による手術はグレード2、3及び4の前半ぐらいまでに行うのがいいです。それを過ぎると核が硬くなり手術が大変になります。
水晶体のにごりの程度による分類
にごりの進行度合いによる分類もあり、進行するほど治療も困難になっていきます。手術を考える際の参考になさってください。
初発白内障 |
初期の白内障。検査でにごりが皮質にわずかに見つかる程度。自覚症状なし。 |
未熟白内障 |
にごりが皮質から中心部の核にまで及ぶ。かすむ、ぼやける、二重に見えるなどの自覚症状あり。日常生活が不便なら手術を。 |
成熟白内障 |
にごりが全体に及び外から見て瞳孔が真っ白に。視界は霧に包まれたよう。水晶体が膨らみ急性緑内障併発の危険。早く手術を。 |
加熱白内障 |
最終段階で失明の一歩手前。水晶体が急速に縮み硬化。ほとんど視力無し。水晶体の核を砕いて取り除く手術ができない。 |
ルテインと白内障の関係
白内障の有名な対策はルテインを摂るですが、
ルテインが白内障の防止に効果があるかどうかは分かっていません。
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