混同しないで!白内障と老眼は全く別物
白内障も老眼も加齢によって起こりますが、両者は全く別物です。
白内障は水晶体が白く濁ることで光の透過がうまく行かず、まぶしかったりかすんで見えたりする病気です。
一方、老眼は水晶体のピント調節機能がうまく働かなくなって、近くが見えづらくなることです。
若いころのようにスカッと見えなくなってくるとすべて老眼と決めつけがちですが、実は白内障が潜んでいることがあります。
白内障は老眼と違い疾病ですから、放置すれば最悪の場合、失明の可能性があります。受診して治療しなくてはりません。
白内障の見分け方
白内障が潜んでいると老眼鏡をかけても見え方が改善しません。進行した白内障ならむしろ近くが見えやすくなって老眼鏡が要らなくなります。
老眼は水晶体の弾力がなくなって萎縮するためピントが近くに合いにくくなるのですが、進行した白内障では逆に水晶体が厚く膨らむためピントが近くに移り、一時的に老眼が治ったと思うのです。
また白内障では水晶体のにごりのせいで光が乱反射するため、屋外で異様にまぶしさを感じることがあります。
かすんだりぼやけたりするのに加えこうした症状が続けば白内障の可能性大です。すぐに受診しましょう。
白内障手術で老眼が治ってしまう!
白内障であれば手術をして人工のレンズを眼内に挿入すれば完治します。しかも多焦点レンズを入れれば結果的に老眼も治ってしまいます。ピントが遠くにも近くにも合っているからです。
新しい生まれたての裸眼を手に入れたようなものですから多くの方が満足し、気持ちまで若返るようです。
最近では老眼治療目的で多焦点レンズを入れることができるようになりました。もちろん保険は効かず高額ですが。
ただ多焦点レンズは近くも遠くも見えるとはいえ、ピント合わせがやや甘い、夜間に車のライトが滲みやすい、見え方に慣れるのに時間がかかるなどのデメリットがあります。若い時と同じような見え方、というわけにはいかないのです。
費用も自由診療で高額なうえ両眼でないと効果が出ません。
また、白内障も老眼もまだそれほど進んでない段階で入れると、かえって術後の見え方の質が落ちるといいます。
老眼治療が目的ならなおのこと、十分に医師と相談してからにしましょう。
白内障手術による若い人の老眼を回避するために
糖尿病やアトピー性などで若くして白内障になるかたがいます。手術で遠方にピントを合わせた単焦点レンズを入れた場合、手術後は近くが見えづらくなるため老眼鏡が必要になります。
老眼のない若い水晶体は自ら厚みを変えることで自動的にどの距離であろうとピントを合わせることができます。しかし手術で人工のレンズを入れれば、あらかじめ定められた距離にしかピントが合ってないため、それ以外のところを見るにはメガネが必要です。
眼内レンズを入れることでかえって老眼鏡を必要とするなんて嫌ですよね。
多焦点レンズを選べばこの問題が解決できます。
ただし、緑内障などがあると多焦点レンズは使えません。事前に十分医師と相談するようにしてください。
ルテインと白内障の関係
白内障の有名な対策はルテインを摂るですが、
ルテインが白内障の防止に効果があるかどうかは分かっていません。
でも、そんなの待ってられないですよね。
早め、早めに手を打ちたい方はここから手に入ります。