白内障の日帰り手術は、ほとんどの生命保険会社から手術給付金が支払われます。
ただし、かんぽは支払われませんのでご注意ください。(5日以上の入院を伴う手術でないと支払われません)
生命保険の手術給付金で白内障手術の費用を軽くする
手術給付金は入院日額と給付倍率で決まる
入院日額は、どれくらい保障してもらいたいかによって金額が変わります。
一方、給付倍率は手術によって倍率が変わります。5倍、10倍、20倍、40倍と4パターンがあり、重い手術ほど倍率が高くなります。
手術給付金の金額は、日帰り手術は一律いくらと決まっているのもありますが、たいていは入院日額の〇〇倍というように、【入院日額×給付倍率】となっています。
保険会社による給付倍率の違い
保険会社によって次の2パターンがあります。
①入院の有無で倍率が違うタイプ
公的医療保険(健康保険)が適用される手術に対して手術給付金が支払われます。
入院を伴えば入院日額の20倍か10倍、外来手術なら入院日額の5倍と、入院があるかないかによって手術給付金額が変わるタイプです。
最近はコチラが主流なので新しく保険に入ったかたはこのタイプでしょう。
保険会社によりさらに次の二つのパターンに分かれます。
- Aパターンの会社:入院手術は20倍、外来手術は5倍
- Bパターンの会社:入院手術は10倍だが開頭手術など重大手術は40倍、外来手術は5倍
白内障の日帰り手術だと「入院基本料(入院費のこと)」が発生しているかいないかによって変わってきます。
入院を伴わない外来手術なのか、午前中入院して手術しその日の夕方退院する入院基本料の発生する手術なのかは、病院によって異なります。
保険会社は病院の領収証で確認して判断しています。
<このタイプの保険会社例>
- アフラック(Bパターン)
- 日本生命(Aパターン)
- 住友生命
入院中の手術なら10倍、外来手術なら5倍。重大手術なら40倍の手術給付金です。
1泊2日以上の入院中の手術なら20倍、外来手術なら5倍の手術給付金です。
約款に例として白内障日帰り手術の給付金支払額が記載されています。
それによると入院日額が5000円の場合、午前中入院、白内障手術して、その日の夕方退院すると、入院基本料が発生している(病院に入院費を払っている)として、
・入院一時金2万5千円(入院日額5000円×5倍)
・入院給付金2万円(入院日額5000円×4倍)
・手術給付金5万円(入院日額5000円×10倍)
合計9万5千円が受け取れるとあります。
しかし、入院費が発生しない日帰り手術(外来手術)とみなされれば、入院日額5000円×5倍で2万5千円になります。
もし日帰り手術か入院手術か選べるのなら、入院手術にした方がお得ですよね。
②手術によって倍率が違うタイプ
手術給付金の対象となる手術が88種類(もしくは89種類)決められていて、各手術ごとに倍率が定められています。
白内障の手術は20倍です。
かつてはほとんどがこのタイプだったので、以前から保険に入っていたかたならこのタイプでしょう。
入院日額×20倍の金額が支給されるので、日額5000円なら日帰り手術でも10万円はもらえます。実際の手術費用が3万円くらいなので儲かってしまいます。
<このタイプの保険会社例>
- 損保ジャパン
- ソニー生命
- プルデンシャル生命保険
給付の条件は契約時の約款にかかれていますが、読んでも理解しづらいので直接保険会社に問い合わせたほうがいいでしょう。
先進医療特約で多焦点眼内レンズをタダにする
挿入する人工眼内レンズは、単焦点レンズは保険適用されますが、多焦点レンズは保険が適用されないため自己負担となります。
しかし、先進医療特約をつけた生命保険に入っていると、多焦点レンズがまるまる先進医療特約の給付金でまかなえてしまいます。
ただし、厚労省から先進医療認可を受けている病院での手術であり、テクニスマルチ、テクニスシンフォニーの多焦点レンズに限ります。レンティスマルチなどのレンズは適用外となりますのでご注意ください。
両目を手術するなら片目ずつ別の日に手術を
両目を手術する場合は片目ずつ、1週間ぐらいずらして行うのが普通ですが、忙しい人や安全面で問題ないとされた人なら、同日に両目をやることがあります。
しかし手術給付金のことを考えると、片目ずつ時期をずらしてやったほうが圧倒的にお得です。
生命保険では、2種類の手術を同じ時期に受けたのなら、どちらか高いほうについてのみ給付金が支払われるルール(※)になっています。
(※)約款では「同時に2種類以上の手術を受けたときは、最も給付倍率の高いいずれか1種類の手術を受けたものとみなす」との規定があります。
同日に両目をやれば、同じ時期に2回の手術を受けたことになるので、(どちらか高いほう)1回分しか給付金が支払われません。
片目ずつ別の日に手術をすれば2回分の給付金が手に入るので、入院日額5000円なら5000円×20倍=10万円が2回支払われるため、10万円×2倍=20万円がもらえます。
お金だけでなく、術後すぐの生活を考えてもやはり片目は残しておいた方が安心です。
両目は同日に手術しないようにしましょう。
手術給付金を手に入れるまで
保険会社に問い合わせるところからスタート
白内障の日帰り手術では、入院を伴わないため入院給付金は支払われず、手術給付金のみが支払われるのが普通です。
それでもかなり助かるどころか、儲かる場合さえあります。
保険会社によって違いがあるため、まずは約款を見直し契約内容を確認してください。わからない点はコールセンターに直接問い合わせてみましょう。
所定用紙に診断書を
申請に際しては医師から診断書を書いてもらうことが必要ですが、保険会社所定の用紙に書いてもらわなければなりません。
保険会社からその用紙を取り寄せ、病院に持っていって先生に書いてもらいます。その後、指定されたその他の書類と併せて保険会社に提出。
手術給付金が支払われるのは、手術をしてから1か月くらいはかかると思っていいでしょう。
ルテインと白内障の関係
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